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青天の霹靂! わたしが社長!? PAGE2

last update Huling Na-update: 2025-09-30 12:11:17

「株主総会にも出ろってことは……、もしかして社長、引退して佑香に社長職を譲るつもりなんじゃないかな」

 いや、厳密にはそうハッキリと言われたわけではないのだけれど。わたしも何となくイヤな予感はしている。

「……まさかぁ! いくら何でもそれはないでしょ、萌絵。引退なんて早すぎるし」

「でも、お前がそう思ってるだけでさ、親父さんはマジでそのつもりかもしんねえぞ?」

 萌絵の予想に、平本くんまで乗っかってきた。しかも、彼は何だか楽しそうなのはなぜだろう?

「えー……、そんなぁ。わたしまだ、当分は普通のOLライフを満喫するつもりでいるのに」

 彼の言葉が現実になりそうな気がして、わたしはげんなりした。別に社長になりたくないわけではないけれど、それはまだまだ先の話。少なくともあと数年、せめて二十代の間はごくごく平凡なOLライフを楽しんでいたいと思っていたのだ。

「まあまあ佑香、そんなに落ち込まないで。あたしたち、あんたが社長になったとしても、ずーーっと友だちでいるからさ。ね、平本くん?」

「ああ。だからさ、もし親父さんから『社長になれ』って言われたら、遠慮なんかしないで引き受けろよ? 何かあったら俺たちがいつでも相談に乗ってやるから」

「…………うん、二人ともありがと」

 わたしはあまり乗り気ではないけれど、引きつった笑みで二人の友人にお礼を言った。

「それにしても、平本くんって佑香に優しいよねー。あんたもしかして、佑香のこと好きなわけ?」

「…………え?」

 萌絵がニヤニヤしながら平本くんをからかうので、わたしは唖然となった。

(今のはわたしの聞き間違い?)

「いやいや、まっさかぁ! そんなわけ――」

「……はぁぁぁっ!? そんなんじゃねえよ! バカじゃねえのお前!

 彼も笑って否定すると思っていたら、否定は否定でも思いっきり顔を真っ赤にして、ムキになって萌絵に突っかかった。ここが会社のロビーで、他に大勢の社員の皆さんが通っていることも忘れて。

「ちょっ、平本くん! バカ! 声が大きいよ!」

「あ……、りい。コイツが変なこと言うから」

「ごめんごめん! ちょっとからかっただけだって。そんなにムキになることないじゃん」

 萌絵の言うとおりだ。本当に違うなら、あんなにムキになって否定する必要なんてないはず。ということはやっぱり、彼はわたしに気があるんだろうか……? と思うのは、わたしの自意識過剰なのかな?

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